ホメオパシー治療

ホメオパシー治療という言葉はまだ日本では一般的に知られていません。
近年の統合医療の導入が急がれる中で、このホメオパシー治療が代替医療の一つとして注目を集めているのです。

ホメオパシー治療の起源は古く、古代ギリシャ時代にまで遡ります。　しかし、近代のホメオパシー治療は今から約２００年前のドイツで、医師であるサミュエル・ハーネマン氏によって始められました。

ホメオパシーのホメオは「同じようなもの」という意味で、パシーは「病気」という意味があります。ホメオパシー治療は「同種療法」、「同毒療法」、「類似療法」とも呼ばれています。

この治療の内容は、「症状を引き起こすものによって症状を取り去る」という同種の法則を基本にしています。
例えば、アレルギーなどの原因になる物質を成分がなくなるほど薄めて体内に取り入れることで、それに対する体の免疫力をつけ病気を治すという体にやさしい治療です。　なにやら予防接種に似ていますね。

ヨーロッパではホメオパシー治療とハーブ治療、鍼治療の三つの治療法が、相補・代替医療として基本的な治療法となっています。
イギリスを始め、ヨーロッパの多くの国ではホメオパシー医が王室主治医になっています。

現代医学は近年著しい進歩をとげましたが、反面で現代医学で解明されない病気が多く存在します。
かつて治療の原理が解明されず、近代医学で否定されていたホメオパシー治療は、現代医学の進歩により原理が少しずつ解明されており、近代医学に代わる代替治療として欧米を中心に再び脚光を浴びているのです。

日本の医療現場では、まだホメオパシー治療を行っている人は極少数なのですが、今後統合医療の重要な治療方法の一つとして日本で定着することも考えられます。　代替医療の１つとして期待出来されています。