医療費

近年の日本は、生活習慣病が増加し、高齢化社会が進むという状況にあります。
それに伴って医療費の増大が深刻な社会問題となってきています。

厚生労働省によれば、現在のままのペースで少子高齢化が進んだ場合には、２０５０年になると３人に１人が６５歳以上の年齢になると予想されています。想像すると怖いですね。

また現在の医療保険制度をそのまま継続することで、国民医療費の総額は２０２５年には約４９兆円になり、現在の医療費の１．７倍にも膨れ上がることが予測されています。
これは現在の２０代から４０代の人が老人医療対象となる頃に、国民医療費が国家財源に匹敵するまでに膨らむことを意味しています。

急速な高齢化が進むことによって医療費はさらに増大し、若者が少なくなったことにより就労人口の減少がおこり納税額が減少することから、このままでは日本の医療費は深刻な財源不足に陥ることは必至です。

このような実態を避けるべく、日本の医療制度の見直しが急がれています。

その回避策の一つとして、医療の現場においては統合医療が重要視されています。
統合医療とは、これまでの西洋医療にサプリメントや漢方などを用いた代替医療を効果的に取り入れる治療のことです。
日本と同様に医療費の増加が問題となっていたアメリカでは、既に代替医療を取り入れ現在では定着しつつある状況です。

医療において治療に代わり予防の重要性も注目されています。
代替医療の多くは、体の自然治癒能力を高めることによって、病気の発生を未然に防ぎ予防することを基本としています。

また、治癒能力を重要視する代替医療では、治療に最先端の医療機器を必要としないため、医療費の削減にもつながるのです。

日本では欧米に比べてまだ統合医療は国民に浸透していませんが、今後医療関係者によって積極的に統合医療が取り入れられることが期待されています。