高齢化社会

今日の日本は、世界有数の長寿国となりました。もう既に高齢者を社会全体で支える時代が到来しています。

近年では「介護保険制度」が導入されるなど、国をあげて高齢化社会に対応する制度を整備しつつあります。
しかし、それと同時に生活習慣病の増加や国民医療費の増大が社会問題なり、これまでの西洋医療のみに頼ってきた治療では医療費がかさむことから見直がされつつあります。

現在、医療の現場では近代医学を補い、また新たな視点を持った医療として「相補・代替医療」が注目されています。

日本よりも先に生活習慣病の増加や高齢化社会が到来して問題となっていた欧米では、1990年代以降、国民の健康増進を図るために「相補・代替医療」の研究が始められ、国を挙げて様々な取り組みが実施されてきました。
そして今日では近代医学と「相補・代替医療」を統合した、一人一人の病気に適応し希望に添える医療として、「統合医療」が既に定着し始めています。
病気を治療する医療から、病気を予防する医療へと時代が移り変わり始めていると言えます。

欧米の流れを受けて、日本でも近年予防医学の重要性が唱えられるようになっています。
統合医療は、日本でも急速に注目されるようになってきました。

高齢者は慢性病をわずらっていることが多く、高度な手術や最先端の治療を必要としないケースが多くあります。
また、薬剤を使用する場合は副作用がなく、効果の緩やかなものが望ましいと考えられます。
在宅医療などこのような観点から考えるとマッサージ、鍼灸、指圧などの代替医療が適しているといえます。

高齢化社会を支える重要な医療として相補・代替医療を取り入れた統合医療の導入が急がれています。

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