鍼治療

近年注目されている代替医療の中に、日本人には親しみのある「鍼治療」があります。
鍼は中国医学の一つなのですが、最近のアメリカでは大きなブームを起こしています。

針治療は鍼の刺激によって体が備え持っている力を引き出す治療方法です。浅い針、深い針があり鍼灸師が使い分けています。
自然治癒力を高め免疫機能を整える作用や鎮痛効果、抗炎症作用を高める作用などがあり、西洋医学の補助的な療法として様々な病気の治療に取り入れられています。

アメリカの食品医薬品局FDAは、当初は鍼治療を国の医療としては認めていませんでした。
それは西洋医学では重要な科学的な解明がされていないこが大きな要因で、また鍼が体の神経や血管を刺す危険性があると判断していたことも理由でした。
またB型肝炎などの感染の問題も指摘されていました。

今日では鍼学会による働きかけによって問題は解決しており、アメリカでは重要な代替医療の一つと考えられています。
またアメリカでは麻薬中毒の治療に利用されたことが切欠となり、鍼治療は世界中で行われるようになっています。

ヨーロッパではハーブ治療、ホメオパシー治療と並んで、鍼治療は三大CAM(相補・代替治療)と言われています。

鍼治療は便秘、腹痛などの消化器系の症状から、精神疾患、耳、目、鼻、婦人科系、咽喉、呼吸系など幅広い病気に効果があります。

これまで日本の医療の中心だった西洋医学では、手術や薬剤によって病気の原因を除去する治療が行われていました。
しかし西洋医学では解決できない問題が現実的に多くあります。
そこで西洋医学に代わる医療として代替医療が注目を浴び、西洋医療と代替医療を統合した統合医療の必要性が高まっています。

こうした時代の流れもあり、日本でも針治療は統合医療の中の重要な医療の一つとして定着することが期待されています。
もともと日本には針治療の文化があります。 これを期に更なる飛躍的効果を生み出してもらいたいですね。

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