統合医療の意味
これまでの日本の医療の現場においては、西洋医学を中心とした治療が主に行われてきました。
しかし、近年になってやっと西洋医学以外の代替医療の重要性へ目が向けられるようになりました。
今までの西洋医学に加えて、代替医療や伝統医療などの良い部分を効果的に組み合わせた医療体系のことを統合医療といいます。
患者さんが望んでいた、最良の医療を分野の区別なく行うことを目的としています。
統合医療の考え方が、アメリカで最初に提唱されました。
発祥の地アメリカでは、1992年に国立衛生研究所に代替医療調査室が設置されて、以来今も継続して代替医療の研究が進められています。
代替医療とは東洋医学をはじめ、中国の鍼、灸やインドのアーユルヴェーダなど、世界に100種類ほどあると言われます。
既にアメリカでは代替医療が定着しつつあり、アメリカ人の約45%の方がなんらかの代替医療によって治療を受けていることが明らかになっています。
西洋医学の技術は、長年の研究・開発によってめざましく進歩しています。 救急医療の分野や通常の病気の診断など、あらゆるシステムや手術によって高度な治療を行ってきました。
しかし、どれだけ技術が進歩しても、西洋医学では解明の出来ない難しい病気も多くあります。
慢性疾患や生活習慣病、他にも頭痛や不眠症、うつ病などの不定主訴などがそれにあたります。
西洋医学の進歩が及ばない分野や限界的で進歩が遅延している分野があるならば、別の療法で病気の治癒を試みようという発想から、代替医療を取り入れた統合医療の導入が急がれていまです。
実際、頭痛や生理痛などマッサージや整体、カイロプラクティスで和らぐケースの方が多く、薬に頼った治療より副作用が少ないきがしますよね。副作用といえば、漢方薬を使って治療をしてくれる病院もあり、患者であれば治したい一身ですから昔から西洋医学のみには頼っていられないのが現状でした。
近年、医療を取り巻く環境は、国民医療費の増大や少子高齢化など、さまざまな問題を抱えています。
統合医療は、人々の健康維持のためだけにとどまらず、医療におけるさまざまな問題を解決してくれる手段としても期待されています。
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