代替医療

今日までの日本では、西洋医学を中心とした医療が行われてきました。
しかし近年では、西洋医学に代替医療を取り入れた統合医療が注目されてきています。

代替医療とは、西洋医学の領域に属さない療法を総称したものです。　まだ治療に関して明らかになっていない分野の多い医療です。

日本で進化した西洋医学の医療技術は、めざましい進歩を遂げましたが、それでも未だに西洋医学では解決できない問題が多く残っています。
その部分の治療を補う可能性をもっているのが代替医療です。

西洋医学が手術や薬剤によって病気の原因を除去するのに対して、代替医療の多くはの治療法では自然治癒力を高めたり、生活習慣の改善によってストレス改善や健康維持、病気の予防などを行います。
代替医療の中には、癌やエイズ、その他の難病に効果が認められるものもあります。

日本の医療現場ではまだなじみの薄い代替医療ですが、アメリカでは急速に発展している医学分野です。

その代替医療の範囲は広く、漢方、鍼、灸、アーユルヴェーダ、心理療法、食事療法といった認められているものだけでも１００種類ほどあると言われます。

世界的に見た場合に、代替医療による治療を行っている国は数多くあり、逆に西洋医療を行う国は少数というのが実態です。

近年の日本では代替医療への関心が高まっており、１９９８年には第一回の日本代替医療学会が開かれています。
また代替医療関係者の集結した代替・相補・伝統医療連合会が発足し、新しい代替医療の確立に向けて取り組んでいます。

代替医療の研究においては、日本は欧米と比較し大幅に遅れているのが現状です。
今後は日本でも代替医療の研究が進み、統合医療が医療の現場で広く浸透することが期待されています。

漢方や鍼、灸は古来の日本の医療現場には存在した技術です。　きっと遅れを取り戻してくれることでしょう。