温熱療法

最近では統合医療とともに代替医療が注目を集めていますが、代替医療の中には温熱療法というものがあります。

温熱療法とは、読ん想像できますが体を温め療法のことです。
体を温めることによって血液の循環を良くし、病気の回復能力を高める治療方法になります。

人間の体は、冷えることで血液の循環が悪くなってさまざまな不調が現れます。
肩こり、頭痛、疲れ、腰痛、生理通、生理不順、内蔵機能の低下などその症状は人によって様々です。

そういった不調は体を温めることにより症状の改善が期待でるのです。
体を温めることで血液の循環がよくなる他に、副交感神経がリラックスして質の良い睡眠が得られることにつながり、それによりストレスや疲れを解消することができるからです。

もともと温熱療法は、ガン細胞が熱に弱いという性質に着目され、ガンの代替治療として開発された治療法です。
ガンの温熱療法には、全身温熱療法と言われる全身を温める方法とガン細胞とその付近を温める局所温熱療法があります。
現在は局所温熱療法が一般的に行われています。

最近では日本の病院でも統合医療が重視されおり、温熱療法を行うことにより放射線治療や抗ガン剤の効果を高める相乗効果がある代替療法として、他の治療と併行して行われています。

初めて聞いた方もいるかもしれませんが、実はガンと熱との関連性は昔から知られています。
１９６０年代に本格的な研究が始まり、未だ温熱療法は研究段階であるため標準的治療ではありませんが、治療の難しい局所進行がんや再発がん治療における治療の選択肢の一つとして考えられるようになっています。

今では日本の多くの病院で温熱療法が導入されており、保険の適用も可能になっています。　今後の更なる効果が期待されている治療方法です。