栄養療法

近年の日本の医療において、西洋医療に代替医療を取り入れた統合医療が注目を集めています。
代替医療といっても多くの種類が存在し、その中にある栄養療法もその一つです。

栄養療法とは、患者さんの栄養状態を改善することにより、病気の予防や治療を行う内面的な治療です。
病状によっては食事内容を制限したり、不足している栄養素を補給したりすることで内臓や血液の働きを改善します。
それにより細胞に必要な栄養素を適度に送りこみ、人間が本来持っている自然治癒能力を高めます。

栄養療法では、通常の食事を行うことや点滴などによる「静脈栄養法」、チューブによって腸から栄養を取り入れる「継腸栄養法」によって栄養補給が行われます。

これまで医療の中心となっていた西洋医学では、薬剤や外科的治療(手術)によって病気の原因を除去する方法が行われてきました。
しかし薬剤や手術は病気や手術範囲にもよりますが、大小の副作用や体への負担が心配されてきました。
また人間の体の不調に西洋医療で解決できない問題も多いことなどから、栄養療法をはじめとした代替療法への関心が高まっています。

人間は栄養が不足するとお腹がすくだけではありません。さまざまな病気を引き起こし兼ねないのです。

体をつくるうえで最も基本的な栄養素を体内において最適な状態に整えることは、病気の治療はもとより予防にとって重要なことなのです。

現代人の中高年に多い高脂血症や糖尿病などの生活習慣病は、栄養療法を取りいれることにより薬の効果を高める事ができます。
また厚生省が発表し話題になっているメタボリックシンドロームは、早い段階で栄養療法を行うことにより病気のリスクを減らすことができます。

栄養療法は統合医療の進んでいるアメリカでは、難病の治療としても既に効果を発揮しています。
日本では、まだ保険が適用されない状況ですので、治療法が普及していないのが実態です。

効果がある治療で副作用がないのであれば早期に取り入れたいですよね。

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